夏越大祓〜茅の輪をくぐって厄払い〜
6月30日に日本の神社で行われる古来の儀式で、7月から始まる半年の
健康と厄除けを祈願します。
夏越大祓(なごしおおはらえ)は厄落としの行事として、
-茅の輪(ちのわ)くぐり
-人形(ひとかた)流し
-水無月というお菓子、夏越ごはんをいただく
①茅の輪くぐり(ちのわくぐり)
神社には、「茅の輪」という、千萱で編まれた大きな輪が用意されます。これをくぐることで、厄落としができると言われています。この「茅の輪くぐり」は日本各地の神社で行われています。品川区大崎にある居木神社でも、6月25日から30日まで、茅の輪が設置され、たくさんの人たちが厄落としのために訪れています。6月30日には18時から、古式の則った夏越大祓の儀式が行われます。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
8の字に3回くぐることで、1月からの半年間に積もった汚れを祓い、7月からの無病息災を祈願します。帰りには、この輪から、茅を抜いて、玄関先などに飾ることで、厄払いの役割を果たしてくれます。
②人形流し(ひとがたながし)
社務所で配られる人形(ひとがた)に自分の名前などを書き、その人形で体を撫でます。自分の体から厄を人形に移す作業です。その人形を奉納したり、川に流したりすることで厄を落とすと言われています。地方によっては、この人形が藁で作られた人形(にんぎょう)であったりもします。
この人形に名前などを記入してお納めすると、ミニ茅の輪となぜかひやむぎがいただけるのです。
③水無月というお菓子や夏越ごはんを食べて厄払い
京都が発祥とされる「水無月」という和菓子。ういろうの上に小豆がのせられた見た目も涼しげなお菓子です。夏の暑さから逃れるために見た目が氷のようなういろうを食しました。当時庶民にとって「氷」は大変貴重でういろうを氷に見立てたと言われています。
最近では、夏越ごはんという行事食も見られるようになりました。外食チェーンでよく見かける「やよい軒」ここで、夏越ごはんなるものを食べてみましょう。
夏越ごはんは、厄を払うといわれる、小豆、豆などの雑穀を使ったごはんの上に、茅の輪をイメージした丸いかき揚げに、そして同じく厄に強い生姜を使ったタレで味付けをしたかき揚げ丼です。
6月30日には神社を訪れて今年後半の無病息災を祈り、さっぱりと夏越ごはんをいただくのもいいですね。
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