美しい日本の言葉 〜1〜 「宵(よい)」

「宵」は、「よい」と読みます。

意味は、日が暮れてしばらくの間。夕暮れに続く夜のはじめの部分。と辞書では記されています。夕方ほど明るくなくて、夜ほど暗くない頃と私は認識しています。日頃、いろいろな言語に訳される文章を執筆する機会があります。日本語を母国語している私は、自然にこのような言葉を文中で使用しています。「宵」というこの言葉は、例えば英語に訳された時にどのような単語になって行くのでしょうか?

いにしえの日本では、1日をいくつもの時間帯に分け、それぞれに呼び名がついていたようです。

夜は、「宵」→「夜中」→「暁」

「宵」:日没後から午前零時ぐらいまで

「夜中」:夜明けを迎える前の真っ暗な時間

「暁」:夜が白みはじめ夜明けを迎えた頃

(用例)

宵闇(よいやみ)夕方になっても月が見えずまだまだ暗い様子

宵祭り(よいまつり)祭りや行事の前の晩に行う祭り

宵待草(よいまちぐさ)夕刻に開花して、夜の間咲き続け、翌朝には萎んで行く花

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